Aug 13, 2018

Vulture, Syndrome


真山仁さんの「シンドローム」を読み終わりました。タイトルはチャイナ・シンドロームにかけているのかなと想像しています。久しぶりのスピンオフではない本編とあって思わず一気読みしました。内容は東日本大震災を描いたもので、首都電力という東京電力を模した会社が出てきます。事実と虚飾が入り混じっているんだとは思いますが、政府の鈍さや首都電会長の無責任さは見ていて複雑な気持ちになります。そのぐらいリアルだということでしょうが....。人名については当時の方々と照らし合わせると、以下のようになるでしょうか。

濱尾重臣→勝俣恒久
萩本あかね→丸山桂里奈
串村勝之→吉田昌郎
古谷光太郎→菅直人
水野義信→枝野幸男
佐伯昇→鉢呂吉雄

同じく真山さんの原発事故に関する小説のベイジンも読んだことがありますが、福島原発事故のあとに出た本だと思っていたので、出版された年が2008年だったということに驚きました。おおまかなあらすじは北京五輪の開会式に向けて突貫工事で進めた原発が大地震とメルトダウンを起こすといったもので、東日本大地震以前であればそんなこと起きるはずない!と一蹴できていたかもしれない内容です。
どちらの本も事実のみでなく、少し引いた目線から原発事故の流れやそこで働いていたもしくは働いている方々についてもう1度考えてみたい人にお勧めしたい本です。